エンジニアは漫画家と似ている。

プログラマを続けるか、上流に移行するかの話第2弾。

これは、俺が結構前から思っていたことなんだが、エンジニア(ITギーク?)は漫画家と似ている。少なくとも、俺が愛読している「吼えろペン」に出てくる漫画家と似ている。


漫画家は、若い頃は自分でマンガを書いて編集部に持ち込んだりする。これはフリーソフトを書いたりする若きプログラマと似ている。


で、出版社と仲良くなって、仕事を回してもらったりする。この辺は会社員になるエンジニアと似ている。


まずはアシスタントをしたりして鍛える。しかも、最初は簡単な作業からだ。コマ割とか、ベタ塗り、下書き消したり、レベルが上がってきたら背景とか、モブキャラとか、場合によってはメインキャラのペン入れとかやる。
エンジニアも、最初は簡単なテストとか、誰でも出来る設定とかそんなもんだ。レベルが上がってきたらちょっと高度なテストプログラム書いたり、モジュール書いたりする。


で、自分のマンガを書き出す。エンジニアならリーダーとして仕事を任されるわけだ。勿論、一人月とかの、自分だけでやる小さなプロジェクトからだ。


その内漫画家が忙しくなってくると、アシスタントを雇いだす。そして、自分はストーリーを考え、編集と打ち合わせをして、下書き作ってアシスタントに指示を出す。
これがエンジニアで言うと上流工程だ。お客と意見を合わせ、要求を聞きだして、仕様化して協力会社の人に指示を出す。
漫画家もプロダクションによっては本人は殆どペン入れをしないと聞く。それと同じで、上流の人は自分はコーディングしない。高度に組織化されているからだ。


で、俺が何を言いたいかと言うと、


プログラマが上流に移行せずに食っていこうと思ったら、荒木荒木飛呂彦のような不老不死の怪物になって人気シリーズを書き続けるか、冨樫義博のようにたまーに落書きを書くだけでも問題ないくらいの人気を出すしかない


という事だ。